知らないと損をする家を売却する際の広告写真

あなたは家を売り出す際に広告に使う写真をきちんと選んでいますでしょうか?不動産会社にすべてをお任せしているなら、勿体無いことになっているかもしれません。

実は広告に使う写真についてこだわっているという話はあまり聞きません。そもそも、広告自体不動産会社が出しているのでまったく見ていません…という話も聞きます。

それで引き合いが来ているなら何の問題もありませんが、もし、そうではなくて引き合いが無くて困っているなら…。

広告に使う写真を見直してみると良いかもしれません。とはいっても、単に興味を惹くだけの写真では逆効果になる可能性もあります。どんな点に注意をしてどんな写真を使うと良いのか一緒に考えていきましょう。

1. なぜ写真が大事なのか

ズバリ言います。広告では見た目が10割だからです。見た目で選ぶと聞くとネガティブなイメージを持つ方が多いです。特にパートナーとか対人の場合は顕著なのですが、内面を見て選ばないと浅はかな人間というレッテルを貼られてしまう可能性が高いです。

女性でも男性でも見た目で選んだというと軽薄なヤツと思われてします。しかし、実際のところはどうでしょうか?

美人かイケメンかは別にして、不快に感じる相手に好意を持つとは考えにくいと思います。内面を見て好きなる以前に興味を持たなければ、相手の内面を知る機会もない訳です。つまり、まず興味を持ってもらうことが何よりも重要ということです。

不動産広告には通常視覚に訴えるしか方法がありません。視覚の中でインパクトが強いのが写真です。キャッチコピーももちろん効果がある重要なパーツですが、限られた枠の中で目立つことができるのはやはり写真です。

では、どんな写真を使うと良いのでしょうか。あまりに現状と違う写真を使ってしまって、詐欺!などと呼ばれるのは困ると思いますので、詐欺にならない上手な使い方について考えてみましょう。

2. 詐欺と言われない写真の使い方

写真が大事なことはご理解頂けたと思います。でも、写真があれば良いというような単純なことではありません。見栄えの良い写真を使わないといけないのですが、あまりにも現状とかけ離れた写真を使うと逆効果になることもあるということを十分に理解しておく必要があります。

慣れた人なら話半分といった感じで、広告の写真なんてあてにならないと割り引いて捉えるので問題ないのですが、素直に写真を信じて来られた方はガッカリするかもしれません。ガッカリするだけならまだしも、下手をすると詐欺師扱いされかねません。

そのようになった人がお客様になることがないのは想像に難くありません。せっかく内覧に来て頂いてそのようなことになってしまうのは、買い手の方に申し訳ないですし、あなたの時間も無駄になってしまいます。ネット上に誹謗中傷を書かれるようなことになったら最悪です。

そんなことにならないようにするには、予め断わって写真を載せることです。簡単にいうと、「新築時の写真です」と記載すればよいのです。

築10年でも20年だとしても年月なりの傷み方はある程度想像することができます。お客様の方で、「ああ、10年前はこんな感じだったんだな。」とわかった上で来てもらえば、トラブルになることはないでしょう。

あるいはリフォームすればこんなに綺麗な家になるという風にポジティブに捉えてくれる可能性もあります。大切なことは買い手の立場に立って考えることです。自分が買い手だとしたらどんな情報が欲しいかを考えてみてください。

3. 良くある誤魔化し写真

旅行好きな方や出張の多い方なら良くご存知だと思いますが、ホテルの写真に良く使われている方法があります。感の良い方ならピンと来ていると思いますが、夜の写真を使う方法です。

夜に家中の明かりを全部点けて写真を撮るとたいてい見栄えの良い写真が撮れます。外壁の亀裂やシミなどが目立たなくなるので印象を悪くさせる要素を減らすことができます。

しかし、ちゃんと見たい人からすると不親切な写真ですし、あからさまに詐欺っぽいのでオススメはできません。夜までいかなくても、フォトショップなどのツールを使って写真を修整することもオススメしません。

実物の家をそのままに写真だけを良くして見せても、実物を見た時にガッカリさせてしまうだけです。ガッカリさせては売れるものを売れません。

難しいですが、過度な期待を抱き過ぎないような写真を用意しましょう。

4. どんな写真が良く見られるか

多くの人が不動産会社を訪れる前にネット上の写真を見ています。つまり、不動産会社に来るのは、ほぼ物件を決めた後ということです。不動産会社にやってくるのは実物を見たい時なんですね。

では、どんな写真を見て物件に興味を持つのでしょうか。外観と内部の両方じゃないかな?と思われた方、ちょっと残念です。

ある調査によると、内部の写真が多いほど内覧希望が多いそうです。これは想像ですが、実際に住んでいる時に外観をじっくりと見る機会はほとんどないからかなと思います。

窓からの景色は重要で毎日のように見るものですが、家の外観は玄関くらいしか見ないという方が多いそうです。日本人は勤勉で会社から帰る時間が遅い人が多いので、外観は暗く良く見えないということもあるのかもしれません。出掛ける時は背を向けていますしね。

ということで、内部の写真の方が大事なんだそうです。

内部の中ではキッチンが一番良く見られているそうです。物件を探すのは圧倒的に女性が多いということなんでしょうか。料理が趣味の男性も増えているそうですので、それも関係しているかもしれません。

でも、キッチンだけに限らず、お風呂、洗面所、トイレなどの水回りは重要だと考えた方が良さそうです。

一方でリビングとか寝室、子供部屋などは興味がない人が多いそうです。家具やカーテンで雰囲気がガラッと変わりますし、壁紙を変える前提の人なら見ても意味がないと考えるのかもしれません。

5. どんな点に注意して写真を撮ると良いか

基本はスッキリと明るいことです。ごちゃごちゃした暗い部屋に良い印象を抱くハズはありません。ちょっと考えればわかるようなことなのに、多くの人がそれをしていません。本当に勿体無いです。

逆に言えば、それをやりさえすればライバルに差をつけることができるということです。そうと分かればやらない手はないですね。

内覧前に掃除をするつもりなら、(した方が絶対に良いですが)少し前倒しをして写真を撮る前に掃除をしてしまいしょう。ポイントは繰り返しになりますが、スッキリと明るく!です。

スッキリというのは不要なものがないことです。いえ、必要なものでもない方が良いかもしれません。捨てられるものは捨てて、残りは扉のある棚の中に押し込むくらいの気持ちでちょうどいいくらいだと思ってください。

スッキリと片付いた部屋は広く見えます、それは、トイレや洗面所などの部屋でも同じです。もともと狭い空間だけに少しでも広く見せたいところだと思います。

水回りをピカピカに磨いて、飾りつけに素敵な鍋や食器などを綺麗に配置すると好印象となります。もし、使わないでしまい込んであるような高価な食器があれば遠慮なく使いましょう。あなたが素敵と思うような写真は買い手も同じように素敵と考えます。

明るくは照明で対応します。写真を撮る時に影になっている部分にライトを当てて明るくしてください。強い光を使う必要はありませんので、わざわざライトを買う必要はありません。スマホのライトなどを使って影を照らしたり、メインの部分に光を当てて明るくすれば大丈夫です。

また、写真はできるだけカメラで撮ることをお勧めします。最近のアイフォンはひと昔前のカメラをしのぐ画質がありますが、細かい設定をするならカメラの方がやりやすいからです。

カメラの設定といってもそんなに難しいことをする必要はありません。露出の補正をするだけで見違えるほど綺麗な写真になります。露出というのは明るさのことです。

観光地などで写真を撮る時に太陽を背にして写真を撮ると、周りの明るさに反応して明るさの調整をするため、人の顔が暗くなってしまうことがありますよね。その時に行う補正と同じ要領です。

部屋の写真を撮る時に窓が入ると、窓の明るさに合わせてしまうことがあります。そうなると暗い感じの写真になってしまいます。その代わり、窓の外の景色は良く映るのですが、それは買い手にとって今はいらない情報です

同様に建物の外観を撮る時にも光に注意を払ってください。もちろん、一番良いのは晴天の日です。自然の太陽光に勝る照明はありません。ただ、もう一歩踏み込んで欲しいです。

自然の太陽光が一番良いのですが、更にもうひとつ考えて欲しいのが撮影をする時間帯です。実はほとんどの写真家が午前中に撮影するのを好みます。

あまりに専門的な話になってしまうので、さらっと要点だけお話します。お昼頃の太陽の位置は真上に近くなります。すると日の当たらない部分の影が濃くなってしまうのです。それを避けるには、太陽の高度が低い朝か夕方となります。

朝と夕方でも違いがでます。午前中よりも午後の方が湿度が高くなりやすいので、色合いが赤っぽくなりやすいです。もしかすると、午前中に撮った写真の方が透明感があると思ったことがあるかもしれません。それは湿度の影響によるものだった可能性が高いです。

また、朝の方が人が少ないので写真が撮りやすいという面もあります。あなたの家が人通りの多い場所にあるのであれば、人の少ない時間帯に撮影をされた方が良い写真が撮れるでしょう。

具体的に何時までが良いとは言い難いのですが、夏場なら午前9時くらいまで、冬場なら午前10時くらいまでに撮影すると良いでしょう。

6. できれば用意したいアイテム

先ほどスマホではなくカメラを用意した方が良いというお話をしました。実は露出以外にも、もうひとつ理由があります。それは広角レンズが使えるということです。

広角レンズを使うと広い範囲を写真に収めることができます。もちろん、離れれば広い範囲が写せるのですが、家の中では後ろに下がるにも限界があります。普通のカメラで撮影すると狭い範囲しか写せないので、余計に部屋が狭く見えてしまいます。

部屋の大小に関係なく、部屋はなるべく広く見せたいですよね。狭い部屋でも広く見せたいですし、広い部屋であれば、よりそれをキチンと伝えられる写真を撮りたいと考えるのが当たり前です。それを叶えてくれるのが広角レンズというわけです。

余談ですが、広角レンズは夜間に撮影する場合に、通常よりも近い距離で撮ることができるので、ストロボの明かりが届きやすいというメリットもあります。しかし、家の売却のために広角レンズを買うのは難しいかもしれません。

最近ではスマホのレンズ部分にかぶせて簡易的に広角レンズと同等の画角が得られるグッズも出ていますので、そういったグッズで対応することを考えても良いかもしれません。

画質を落としたくないのであれば、そういうカメラを持っている人に頼む方法もあります。子供が生まれたのを機に一眼レフカメラを購入する人は少なからずいるので、友人知人を当たれば誰か見つかるかもしれません。

バイト代変わりにお昼ご飯でもご馳走すれば良いでしょうし、写真ひとつで反応が劇的に変わることを考えれば、そのくらいの投資は安いものです。

7. まとめ

写真にこだわると良いということが伝わりましたでしょうか。ちょっと長くなってしまったので、もう一度、要点だけ簡単にお知らせします。

  1. 綺麗な写真は印象を良くする
    →写真が悪いと内覧の申し込みが減る
  2. 写真はカメラで撮る
    →自分で持っていなければ友人知人にあたる
  3. 家の外観の写真は午前中に撮影する
    →夏場は午前9時くらいまで、冬場は午前10時くらいまでにすると良い
  4. 室内の写真は広角レンズを使って撮影する
    →部屋が広く見えるようになる
  5. 部屋にはものを置かない
    →スッキリと片付けることで広く見える
  6. 露出の調整をする
    →明るい室内写真を撮影できる
  7. 掃除をキッチリ行う
    →特に水回りはピカピカにする
  8. 印象の良くなる演出を考える
    →例えばキッチンなら特別な食器などを使って優雅さをアピールする

以上となります。

非常に簡単な説明でしたが、参考にしていただけますと幸いです。

監修general editor

藤岡聖大

平成4年のバブル末期に大手住宅メーカーに就職し宅建の資格を取得する。そこで不動産の基礎を学ぶ。入社半年でバブルが崩壊し、ローンの返済にあえぐお客様、相続税対策でアパートを建てて失敗し、家や土地を失ってしまった人など、大変な思いをしている人に遭遇し、一般の方であっても最低限の不動産の知識が必要であることを痛感する。 それら経験を元に、ユーザー視点の不動産の情報を提供する当サイトを運営。