太陽光発電のメリット・デメリットとデメリットへの対策

今注目のクリーンエネルギーとして、太陽光発電があります。一般家庭不動産投資としても人気で、一般的な家庭の収入でも十分に手が届くことも魅力です。世界的にも日本は高い普及率を誇っており、その割合は2015年の調査で6.6%となっています。

もちろん、事業として行うわけですからメリットやデメリットというのも存在しています。しかし、破損や事故などが無ければ初期投資した金額の倍程度を回収できる優良事業となるので、国の政策による補助金などもあり、長期的な目で見れば確実に投資分を回収できるのが大きいです。

この記事では、太陽光発電を始める前に知っておきたいメリットとデメリットを紹介していきます。太陽光発電について少しでも太陽光発電に興味を持っていただければ幸いです。

この記事でわかること

1. 経済的な太陽光発電のメリット

太陽光発電は、長い目で見れば確実に投資を回収できるだけでなく、多くの利潤を生みだす可能性の高い投資方法です。そういった意味では、下手に株式や海外ファンドに投資するよりも確実に回収出来る可能性の高い投資先と言えます。

こちらでは、太陽光発電の経済的なメリットとなる主な要素についてお伝えしていますので、 太陽光発電を投資先として検討する際の材料として頂けますと幸いです。

 

1-1. 土地の価値に影響されない

太陽光発電は基本的には土地さえあれば設置することが可能です。そのため、土地の価値に左右されないというメリットがあります。太陽光発電設備のために新規で土地を購入する場合には、むしろ土地の価格が安い場所ほど広い土地を購入することができるので発電量を増やしやすく収入を増やしやすいです。

他にも、田舎の安い土地の方が、地価が高い都会よりも固定資産税が安いなどのメリットがあります。

太陽は土地の価値に関係なく等しく照らしてくれるため、高層建築物などの障害物が少ない田舎の土地の方が向いているといえます。田舎の土地の活用の方法として検討して頂きたいもののひとつです。

 

1-2. 無料の自然エネルギーの活用

太陽光は、太陽から降り注ぐ天然のエネルギー源です。この潤沢な資源を電気エネルギーに変換することで、生活に必要な再生可能エネルギーとして活用できます。太陽からのエネルギーは誰の利権も存在しないため、無料で活用できる点も太陽光発電の大きなメリットです。

仮に太陽から地球に降り注ぐエネルギーをすべて電気に変換することができれば、僅か1時間で世界の年間消費電力のほぼすべてをまかなえると言われています。もちろん、すべてを変換出来るわけではありませんが、いかに大きなエネルギーを利用しているかがわかるでしょう。

 

1-3. 設備の価格が下がっている

太陽光発電を行うソーラーパネルの価格は、初めて一般家庭向けに提供された当初よりも大幅に下がってきています。例えば、2012年からの3年間だけでも、約20%近く値下がりしているメーカーもあります。

さらに自治体によっては補助金を受けることもできるため、安く購入することが可能です。

エネルギー変換効率の性能も年々上がって来ているため、単位面積当たりの発電量も増えています。まだソーラーパネルの性能が上がる余地もあり、パネル自体の価格や性能が頭打ちになるのはまだ数年先になりそうです。

 

1-4. 発電の効率が上がっている

ひと昔前までは、変換効率10%程度がやっとでしたが、2017年現在では20%を超える変換効率を出しているメーカーもあります。まだ研究段階ですが30%の変換効率を実現したという情報もあり、今後、ますます高性能のものが一般向けに販売されることになりそうです。

当面の目標として、標準性能で変換効率25%の製品を2025年までに実現するという事が太陽光発電ロードマップに掲げられています。発電パネルだけでなく、発電をコントロールするパワーコンディショナーの性能向上や、配線によるロスカット率も改善される余地が残っているため、まだまだ発展途上段階であるようです。

 

1-5. 賃貸住宅などに比べてメンテナンスが簡単

太陽光発電は、メンテナンスに手間がかからないという事も有利な点として挙げられます。

屋外放置の状態でも、経年劣化による性能低下こそあるものの、期待寿命が20年程度ありますので、この期間内は発電し続けることができます。

これに対して賃貸住宅であれば、20年間メンテ不要ということは考えにくく、水回り、屋根、外壁など大きな修繕が必要となる可能性が高いです。ましてや、空き家として20年放置していた場合には、使い物にならなくなってしまいます。

太陽光発電で故障の原因とメンテナンスが必要になるのは、主にパワーコンディショナーくらいで、これは4年に1度メンテナンスを行うことが推奨されています。定期点検の費用を無料で行うところも多いですが、有料の場合でも1~2万円程度で済むので、メンテナンス費用がかからない投資と言えるでしょう。

 

1-6. 電力の固定買い取り制度がある

現在発電した電力は、電力会社が一定の期間内は固定価格で買い取らなければならない決まりとなっています。

電力の買い取り制度には、10kWh未満の発電量で使わなかった余剰分を売電する家庭用太陽光発電の契約と10kWh以上の発電量を有する産業用太陽光発電の2つの契約があります。

投資として考える場合には、産業用太陽光発電の方がおすすめです。家庭用の太陽光発電は、家庭で使用する電気代の節約のためのものと考えた方が良いでしょう。

この買い取り制度では、家庭用の余剰分の売電の場合は10年、すべて売電する産業用の場合には20年間は導入時の価格で買い取るという決まりになっています。このため、年々買い取り価格が下げられていますが、設置して売電が始まった時点での価格が保証されています。

買い取り価格の減少は、設備投資に対する初期費用が安くなってきていることにあるので、投資した分の回収期間については実質的にそれほど差がないようです。

 

2. 太陽光発電のデメリット

太陽光発電には初期投資の費用も含めて経済的なリスクが伴います。長い目で見れば回収することは十分可能な筈ですが、予期せぬトラブルなどで十分に回収しきれないまま処分に至る可能性がないとは言い切れません。

太陽光発電において経済的リスクなどデメリットと考えられる内容について説明いたします。

 

2-1. 投資資金の回収に10年程度かかる

発電環境にも左右されますが、投資した金額をすべて回収するには少なくとも8~9年はかかるのが一般的です。屋根に設置する家庭用太陽光発電、産業用の野立て太陽光発電ともに同じくらいの期間となります。

仮に発電環境が悪い場合でも10年程度で回収ができると言われていますが、長期的な目で運用していく必要があります。逆に言えば、10年で回収できないような場所への設置は難しいとなります。また、固定資産税やメンテナンス費用が発生した場合には、その分回収する期間が延びてしまうことになります。

投資として考える場合には、経年劣化以外の性能低下をしないことが前提となります。もし、途中で地震や火災などの災害などにより、太陽光パネルが破損するなどした場合には、メンテナンス費用がかさむことになり、10年以上回収に時間がかかることも考えられます。

ただ、これは資金の回収ができるまで収入にならないということではありません。太陽光発電には専用の低金利の融資が用意されていますので、ローンを上手く使うことで最初の1ヶ月目から収入を得ることは可能です。

 

2-2. どこにでも設置できるが適した場所は限られる

一般的に太陽光パネルは空いている土地や家屋の屋根などに設置しますが、その向きや地形などの日照条件によっては、発電に適していないことも考えられます。

最も発電効率が良いのが真南に向いている場合で、家屋の屋根に設置する場合には、家の向きに左右されます。さらに言うならば、近隣に高い建物が無い日当たりの良い場所でないと、効率の良い発電は期待できません。

また、屋根に設置をする場合には、屋根の面積によって設置できるパネルの数が変わりますので、屋根が広い家が理想的となります。野立てで設置する場合においても、周囲に高い建築物が建てられていたり、山間などの日照が山で遮られてしまう場合には発電量が減ってしまうことになります。

真の意味での理想的な場所となると、かなり限定されてしまうのが実情です。同じ日照条件でも、設置環境によっては理想的な発電環境と比べて3割程発電量が落ちてしまう場合もあります。

 

2-3. 周辺環境が変化する可能性がある

たとえ設置した時点では、理想に近い発電環境であったとしても、将来周辺環境が変化した場合に、同じように発電が出来るとは限りません。

極端な話ですが、設置した隣接地に高層ビルが建っただけで、発電能力が半減してしまうこともあり得ます。特に南側に建物が建った場合には、影ができる割合も増えるため、ほとんど発電できなくなる可能性もあるかもしれません。

日照権にかかわる権利は、あくまでも日常生活にかかわる範囲のものであり、太陽光発電に関しては十分な日照条件を得られなくなることまでは含まれていないことに注意が必要です。

 

2-4. 少ないとはいえメンテナンスが必要

太陽光パネルをはじめとして、パワーコンディショナーや配線に至るまで、少なくとも4年に1度の点検が推奨されています。他の不動産関連の投資と比べると、手間自体ははるかに少ないものの、機械である以上は定期的に点検をしなければなりません。

メンテナンスを怠ると、思わぬ事故の可能性や発電能力の劣化が進んでしまうこともあります。契約によっては、無料で点検してもらえる場合もありますが、有料での点検となる場合もあるため、確認をしておいた方が良いでしょう。

 

2-4-1. 10年程度で交換となる部品がある

太陽光パネル自体はほぼメンテナンスなしでもメーカー保証期限まで持つかもしれませんが、パワーコンディショナーは別です。パワーコンディショナー自体は、電力会社からの購入となります。電力会社によっては、所有権が電力会社にあるため、レンタル扱いとなる場合もあります。

パワーコンディショナーは、一般的に10年から15年の間に交換が必要になります。メーカーによっては保証制度を設けているところもありますが、全交換で20万円前後、一部交換や修理で5万~10万くらいかかるようです。

販売メーカーの中には、メンテナンス費用不要と謳っているところもあり、パワーコンディショナーのメンテナンスが必要であることに触れていない場合があります。これらの費用は、持ち主の負担となりますので注意をしてください。

 

2-4-2. 定期的な点検・清掃が必要

太陽光パネルの清掃に関しては、細かい埃や砂といった程度の物であれば、設置している傾斜の影響により自然の雨で落とすことができます。しかし、鳥のフンなどに関してはなかなか落ちにくいため、パネルの清掃が必要です。

設置業者によっては、無料で清掃を行ってくれるところとそうでないところがあり、それぞれで清掃に関する見解が異なります。屋根に設置している場合は高所作業になるため、専門業者に依頼することを各社共通で推奨しているようです。

野立ての場合では、薄めたガラス用洗剤などを使用して、パネルを傷つけないように清掃しましょう(高圧洗浄機は使用してはいけません)。ただ、注意をしていても、パネルに傷がついてしまうこともあるので、できれば専門業者に依頼するのがおすすめです。

点検については専門業者に依頼する必要があり、定期的に行うことが大切になります。

販売業者の説明では、最初点検や清掃はほとんど必要ないと言われることが多いですが、約2年に1回は保守点検が必要だというのが専門家の見解です。保証期間内の点検などに関しては無料で行っている業者もありますが、有償の場合には、1回の点検費用として2万円程度としているところが多いようです。

点検はあくまでも「見るだけ」ですので、点検の結果、不具合が見つかった時は有償での修理が必要となります。

 

2-5. 地盤改良などの工事が必要な場合がある

地盤が脆弱なところに太陽光パネルを設置した場合、風などで架台ごと倒れてしまうことがあります。倒れたパネルがお隣に落ちるなど、近隣に被害が及んでしまうと自分だけの問題では済まなくなります。

このような事例はいくつか報告されています。家やビルを建てる前には地盤調査をすることが当たり前になっていますが、太陽光発電のパネルの場合は、そんなに重い物ではないことと、高さが低いことにより、地盤の調査を行わない方が多いようです。

現況だけで判断をすることは難しいため、費用がかかったとしても調査をしておくと安心できます。

地盤調査の方法として一番ポピュラーなのは、スウェーデン式サウンディング試験と呼ばれるものです。この方式で調査をしてくれる業者は全国にありますので、最寄りの業者に相談をされると良いと思います。だいたい3~5万円くらいの業者さんが多いようです。

 

2-6. 売電価格が下がってきている

電力の買い取り価格は太陽光発電の電力買い取り制度が始まって以降年々下がってきています。これは、補助金による財政の圧迫を回避するなどの目的がありますが、太陽光発電パネルの性能向上と価格の低下による影響が大きいといわれています。

このため、投資にかけた金額を回収する期間にはそれほど影響はないでしょう。

また、回収期間は同じでも、回収後の収益が減ってしまうのではないかと考えられる方もおられると思いますが、単位面積当たりの発電量が増えていることもあり、資金回収後の収益もそんなに下がってはいないようです。

2017年現在では、すでに10kw未満の発電設備に関して2019年まで買取価格が決定しています。年々減少する買取価格については、当初の計画に沿って進められており、これに伴いメーカー側では、太陽光パネルの価格低減化に向けて努力も並行して行われている状況です。

とはいうものの、後から始めた方が得という訳ではなく、利益額は減少方向に向かっているといわれています。

 

2-7. 電力会社が出力制御をする可能性がある

太陽光発電が急速に普及したことにより、発電量が需要量を超える現象が発生しています。これを受けて360時間ルールと指定ルールというものが定められました。これにより、電力会社は補償無しに電力の買い取りを拒むことができます。

出力制限は、すべての地域で運用がされている訳ではなく、東京電力、中部電力、関西電力の管轄区内では、今のところ制限はありません。上記以外の北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の管轄区域内では、電力の受給バランスにより出力制限を受ける場合があります。

出力制限は、パネルを設置した際に取りつけられるパワーコンディショナーによって制御されてしまうので、こちらからは出力制御に関してはどうすることもできません。せっかく大出力で発電していても、周りに発電施設が多くあると、このように制限がかけられる可能性があります。

 

2-8. 天候と季節に左右される

太陽光発電は、太陽の日が当たらなければ発電することができません。曇りや雨など、雲によって太陽光が遮られた場合、晴天の日の7~8割程度半分以下に発電力が落ちてしまうことも珍しくありません。

そのため、天気が悪い日が続くと思うように発電量が上がらなくなります。また、夏には日照時間が長く、冬には短くなるなど、季節によっても発電量が左右されます。

 

2-9. パネルのメーカーや施工店がたくさんあって選ぶのが大変

太陽光パネルの製造メーカーは、大手だけでも10社以上あります。メーカーによる性能や価格には差がありますし、提携している施工店との組み合わせを考えると、サービス面やアフターサービスなど、どれを選んだら良いか迷ってしまいます。

ただ単に価格が安いからという理由で選んでしまうと、地盤調査をしなかったり、保証がついていなかったりするなど、思わぬサービス面の違いがある場合もありますので良く内容を比較検討してから選びましょう。

参入している業者が多いだけに、どの業者・施工店に依頼するか迷ってしまうかもしれませんが、納得のいく説明をしてくれる評判の良い業者を選ぶようにすると良いかもしれません。

 

3. 環境面や社会的な面から太陽光発電の見たメリット

太陽光発電は環境面への影響が殆ど無いエネルギーです。環境問題などを意識する機会が多くなった昨今においては、導入を考えておられる方も少なくないと思います。そんな環境面・社会面からみたメリットを紹介します。

 

3-1. 二酸化炭素や有害な廃棄物がでない

クリーンな再生可能エネルギーと言われるだけあって、二酸化炭素などの温室効果ガスや、有害物質を基本的に発電中に出さないことが大きなメリットです。環境面への影響が少なく、一般家庭でも設置可能だということに加えて、最近広まりつつあるエコへの関心や政府からの優遇などが、ここ数年で急速に普及した要因のひとつであると考えられます。

投資する費用はそれなりになってしまいますが、エネルギー問題への意識が高まっている中で、環境に貢献できる手段としても注目されているエネルギーです。

 

3-2. 再生可能エネルギー創出の貢献

太陽光発電は、風力や波力などの自然エネルギーを使って発電する再生可能エネルギーの中において、一般家庭でも実現できる数少ない手段です。個人での産業用発電としては唯一の方法で、しかも比較的簡単に参入出来るという点が魅力です。

天候に左右されやすいということはありますが、これは自然エネルギーを利用する上では仕方ないことです。それよりも、政府が進めている二酸化炭素排出を抑制するために、こうした再生可能エネルギーを創出することが貢献につながります。

 

3-3. 非常用電源の確保

太陽光発電施設から、電源を引き込むことによってそのまま家電製品を稼働させる事もできます。災害時に停電が起こったとしても、太陽光で得た電気エネルギーを使えば、ライフラインの復旧を待たずにある程度の電力を賄うことが可能です。

夜間、日が当たらない時間帯に対しては、蓄電器を併用することにより解消出来るので、非常用電源としても利用できます。

 

4. 環境面や社会的な面から見た太陽光発電のデメリット

環境や周辺状況によって起こりうるトラブルの事例です。実際に起こったトラブルの中から、盲点になりやすいものを中心に紹介していきます。

 

4-1. 反射光によるトラブル

太陽光パネルは、太陽光が当たると光を電力に変換することができるのですが、すべてを変換できるわけではなく、一部は反射してしまいます。反射した先が道路や家屋だったために、トラブルに発展した事例があります。

具体的には、太陽光パネルから反射した光がまぶしい、あるいは熱いといった苦情が寄せられた例があります。

一般的に日差しが強くなるのは南向きの方角になり、通常の設置方法においては、反射光は上空の方へ向かうので問題とならないことが普通です。しかし、設置した向きや角度によっては、反射光が建物に差し込んだり、ドライバーを眩惑させてしまうことがあります。

設置した時は問題がなくても、季節や時間の変化により問題が発生することがあるため、中々気が付きにくいという面もあります。特に北側に設置する場合は注意が必要で、その方向に建物が無いか、反射光が不必要に差すことが無いかを確認しておくことが必要です。

 

4-2. 開発による環境への影響

大手企業による遊休地の有効活用方法として、全国各地で行われているメガソーラー発電の開発が、自然環境に悪影響を与えているという報告があります。

絶滅危惧種を含む野生動物の営巣地がある場所を開拓するなど、自然環境を破壊する事例につながっているケースがあり、近隣住民からの苦情や申し立てがなされていることがあるようです。太陽光発電への開発に関する法的な拘束は何もないため、企業が住民になにも説明もないままに事業として開発を行うという事がおこっています。

空き地を有効活用できることはよいことですが、こうした自然環境や景観の破壊につながることが軽視されているように思われます。

 

4-3. 電磁波のリスク

太陽光パネルは、太陽の光を電気に変える過程で電磁波を発生します。その電磁波の影響かどうかの因果関係は明確にはなっていませんが、頭痛やめまいがすると言った症状を訴える人がおられるようです。

これらの症状は電磁波過敏症といわれており、体質的に電磁波の影響を受けやすい人に現れる特徴的な症状となっています。日本国内における患者数は詳しく調査されていませんが、海外で同様に太陽光発電を推進している国では、国民の10%程度が電磁波過敏症の症状が出ているという報告もあるようです。

一概に太陽光パネルとの因果関係は認められていませんが、少なくとも原因の一つとなりうることを認識しておいた方が良いでしょう。

 

4-4. パネル製造時や廃棄時の環境負荷

現在、太陽光パネルが導入され始めた初期の頃の製品でも、まだ現役で稼働しているものが多いです。しかし、これが一斉に廃棄される状況になった場合、適正なリサイクルが出来る準備がまだととのっていないため、環境への負荷が大きくなる可能性があります。

現在部品の大部分をリサイクルできるように出来る研究が進められており、間もなく実用化出来る見込みです。

また、製造時には多かれ少なかれ二酸化炭素を排出するので、大量生産時における環境への影響も心配されています。製造元の国によっても異なりますが、製造に携わる企業の中には、環境基準に準じない製造をしているところもあるようです。

 

4-5. 悪徳業者が存在する

様々な導入メリットがある太陽光発電を巧みに利用した詐欺や、押し売りのような訪問販売業者が存在していることが確認されています。言葉巧みに金を巻き上げる巧妙な手口として、「太陽光発電をしませんか」という謳い文句で、お金だけを振り込ませる、または粗悪な製品を売りつけるといった悪徳業者もいるようです。

高額な買い物になるだけに、信頼できる業者を慎重に検討していくのが一番でしょう。

 

5. 太陽光発電のデメリットへの対策

太陽光発電を設置するうえで、デメリットへの対策方法を考えていきます。デメリットの懸念が少なくなればそれだけ安心して検討を進めることができます。設置に際してはできるだけ、デメリットへの対策を考慮していきたいところです。

 

5-1. 設置場所に気を配る

太陽光パネルは、一般的に南向きで設置するのが一番効率としては良いです。しかし状況によっては、他の方角の方が発電量が多くなる場合があります。少しでも発電効率を上げるために、設置場所にあった最適な方法を選択することが大切です。

 

5-3. 反射光への対策

太陽光発電による反射光で、裁判にまで発展した事例がいくつかあります。反射光はあらかじめ設置時に計算することができるので、検討時にきちんと確認しておきましょう。鏡などを用いて反射する角度を確認するのはもちろんですが、設置しても支障がないかどうか近隣住民の方への配慮も必要です。

 

5-4. 業者選びのポイント

ここで業者選びのポイントについて少しお話をします。

 

5-4-1. 自社施工をしている

まずは自社施工を行っている業者であることがポイントです。しかし、現状では自社で施工までを行っているところはほとんどないでしょう。外注の場合は中間マージンが発生してしまうだけでなく、委託元の業者では対応できないトラブルも少なくないです。

こうした点は、協力関係にある会社との連携が密であるかどうかなど、施工の体制を確認しておくことで解決できることもあります。中間マージンの発生はやむをえないにしても、安心・信頼できる体制であるかどうかをチェックしておきましょう。

 

5-4-2. 複数メーカーの商品を取り扱っている

次に複数のメーカーのパネルを取り扱っていることです。
設置条件などにより、適切なメーカーというものがありますが、少なくとも3メーカー以上の提案ができると、より良い設置対応ができます。

最後に施工実績ですが、これは多ければ多いほど良いです。少なくとも100例以上の実績があれば、信頼度が高いと言えます。

 

6. まとめ

現在、条例や普及率の変化により、太陽光発電の在り方が少しずつ変わってきています。普及を目指した一昔前と違い、こちらで紹介したように、メリットだけでなく色々なデメリットも顕在化してきています。

投資した分以上の収益を上げられる可能性が極めて高いだけに、リスクを避けたい方にとっては、魅力的な投資のひとつとなっています。

これから太陽光発電を始められる方は、自家用、産業用共にメリットとデメリットをきちんと理解してから導入するべきかを決めて頂きたいと思います。

監修general editor

藤岡聖大

平成4年のバブル末期に大手住宅メーカーに就職し宅建の資格を取得する。そこで不動産の基礎を学ぶ。入社半年でバブルが崩壊し、ローンの返済にあえぐお客様、相続税対策でアパートを建てて失敗し、家や土地を失ってしまった人など、大変な思いをしている人に遭遇し、一般の方であっても最低限の不動産の知識が必要であることを痛感する。 それら経験を元に、ユーザー視点の不動産の情報を提供する当サイトを運営。