屋根リフォームの時期と方法

雨漏りがしたり屋根が色あせたりサビたりしているのに気づいたら、おそらく屋根のリフォームを検討されることでしょう。

屋根はいつも風雨にさらされているため、もっとも短い期間でリフォームすべきです。雨漏りのような目に見える劣化が行ってからのリフォームだと、費用が大きくなってしまいます。一方で定期的にリフォームすれば費用を抑えることができ、住宅も長持ちします。

こちらでは、屋根リフォームを行うべき時期と具体的な方法について、詳しく説明致します。

1. 火災保険でリフォームできる場合がある

まず始めに、屋根リフォームの費用は火災保険で賄うことができる場合があります。火災保険は火災はもちろん、実は風災やヒョウ災、雪災による被害でも補償されるものが多くあります。

中でも、風災被害により屋根リフォームが必要になったのであれば、風災が補償される保険だと保険金を受け取ることができるのです。

風災というと、台風や竜巻のような大きな災害をイメージされるかもしれません。しかし、木枯らしや春一番のようなものであっても対象になります。

火災保険では経年劣化は対象とはなりません。しかし、リフォームを考えている以前に、ニュースとなるような強風などがあれば、対象となる可能性があります。

火災保険は自動車保険とは異なり、保険を使ったからといって保険料が上がることはありません。ですから、屋根リフォームを検討する際には火災保険に加入している保険会社に火災保険が利用できないか、確認してみましょう。

 

1-1. 屋根リフォームをすべき時期

屋根リフォームは、雨漏りに気付いてから行う方が多いものです。しかし、屋根の浮きや反り、ズレ、屋根材の割れや色あせ、サビが見られた段階で屋根リフォームを行うのが理想です。

冒頭でも書いたとおり、屋根の劣化が小さい段階でこまめにリフォームを行うことにより、住宅の寿命を伸ばすことができるからです。

また、屋根と合わせて外壁のリフォームも行うことにより、別々にリフォームした場合と比較して費用や手間を抑えることができます。

ここでは屋根リフォームを検討すべき場面を、雨漏りと屋根の浮きや反り、ズレがある場合、屋根材の割れや色あせ、サビが見られる場合の3つに分けて説明します。

 

1-2. 雨漏り

屋根リフォームを検討すべき1つ目の場面は、家の中で雨漏りが見られたときです。このような場合は、すぐに屋根のリフォームを行うべきです。

雨が家の中にまで侵入するということは、屋根材や屋根の下地だけでなく、屋根裏や天井のような本来濡れるはずのない部分まで雨水に侵されています。結果として住宅の寿命が短くなってしまいますし、最悪の場合には屋根だけでなく、天井や天井裏のリフォームも必要になってしまいます。

また、陸屋根の住宅だとルーフドレンが詰まったり、排水口と排水管の接合部が剥がれたりして雨漏りが起こる場合もあります。

ルーフドレンとは、陸屋根の雨水の排水口につけられる金物のことです。排水口と排水管の接合部から雨水が入ったり、枯葉や異物が排水口に入り込んだりすることを防いでいます。

このような場合はルーフドレンや排水口と排水管の接合部を見直すだけで雨漏りが改善できます。また、定期的にルーフドレンなどを点検するようにしましょう。

このように、家の中で雨漏りが見られた場合、早急に屋根リフォームを行う必要があります。また、場合によっては天井裏や天井も合わせてリフォームを行う必要があります。

費用も大きくなってしまいますが、雨漏りはどんどんひどくなり、住宅の劣化も激しくなるため、すぐに対処することをお勧めします。

 

1-3. 屋根の浮きや反り、ズレなど

屋根リフォームを検討すべき2つ目の場面は、屋根の浮きや反り、ズレなどが見られたときです。主にスレート屋根は、劣化すると下地から剥がれて浮いたり反ったりします。

また、屋根材は板金や釘を使って取り付けられているため、棟との隙間を埋めるためにコーキング処理を行っています。そして同じように、瓦屋根だと漆喰を使ってコーキングと同じ処理を行っています。

このコーキングや漆喰が直射日光や風雨にさらされて剥がれると、屋根が浮いたり反ったりしてしまうのです。また、瓦屋根だと瓦がズレてしまいます。

屋根が浮いたり反ったりすることにより、屋根材と棟の間に隙間ができてしまいます。この隙間が広くなると、雨漏りの原因となるのです。

このように、屋根の浮きや反り、ズレが見られると、屋根リフォームを検討すべきです。なお、このような状態は、屋根の部分的な補修で済むことが多くあります。ですから、気がついたらなるべく早く対応するようにしましょう。

 

1-4. 屋根材の割れや色あせ、サビ

屋根リフォームを検討すべき3つ目の場面は、屋根材の割れや色あせ、サビが見られる場合です。具体的には瓦が割れたり色あせたり、板金屋根にサビが見られる場合には、屋根リフォームを検討しましょう。

この状態は、もっとも費用が安く対応しやすいというメリットがあります。瓦屋根であれば割れている瓦だけを交換すればよいだけです。また、板金屋根だと塗装するだけで十分です。

しかしその反面、雨漏りのような直接的な被害がないため、ついつい放置しがちになります。このような屋根材の割れや色あせ、サビが見られた段階でこまめに屋根リフォームを行うのがもっとも理想的です。

以上のとおり、屋根リフォームを行うべき3つの場面を紹介しました。今すでに雨漏りしていたり、屋根が浮いたり反ったり、またズレが見られる場合は早急な対応をお勧めします。

そして、今後は屋根材の割れや色あせ、サビが見られるようになれば、こまめに対応するようにしましょう。

 

2. 屋根リフォームの種類

ここまで、屋根リフォームを行うべき3つの場面を紹介しました。屋根リフォームと一言で言っても屋根の劣化の度合いによって葺き替えや重ね葺き(重ね張り)、塗り替えという3種類があります。

また、陸屋根から勾配屋根に変更したり、ルーフバルコニーを新設したりするリフォームもあります。ここでは、これら5つの屋根リフォームについて、詳しく説明します。

 

2-1. 葺き替え

1つ目の屋根リフォームは、葺き替えです。葺き替えとは、現在の屋根材をすべて撤去し、下地を補修して新しい屋根材を設置することです。また、葺き替えでは現在と同じ屋根材に交換する場合と、別の屋根材に変更する場合があります。

たとえば、瓦からスレートや板金のような軽い屋根材に変更することにより地震対策を行います。すでに雨漏りがしていたり、屋根の下地の広い範囲が劣化していたりする場合、葺き替えによる屋根リフォームが必要となります。

このように、屋根リフォームの方法として葺き替えがあります。

 

2-2. 重ね葺き(重ね張り)

2つ目の屋根リフォームは、重ね葺きです。重ね葺きは、重ね張りやカバー工法とも呼ばれ、今の屋根を剥がさずに新しい屋根に張り替える工事方法です。

重ね葺きのメリットは、費用を抑えたり工期を短縮したりできることです。重ね葺きでは、古い屋根の撤去や下地の調整という工法が不要だからです。

ただし、屋根が二重になるため重くなったり、将来屋根の下地が劣化したときの葺き替えの費用が通常より高くなったりするというデメリットがあります。

また、屋根材の下地が痛んでいないことが重ね葺きの条件です。ですから、すでに雨漏りしている場合は、上記で説明した葺き替えが必要です。

なお、重ね葺きした屋根に、さらに重ね葺きをするということはできません。また、瓦屋根は重ね葺きができないことに注意しましょう。

このように、重ね葺きは今の屋根の上に新しく屋根を張り替える方法です。

 

2-3. 塗り替え

3つ目の屋根リフォームは、塗り替えです。塗り替えとは、劣化している今の屋根に新たに塗装をすることです。塗装により屋根材の劣化を防ぎ、屋根の寿命を伸ばすことができます。

塗り替えでは廃材を撤去や新たな屋根材を用意する必要がありません。必要な材料は塗り替えのための塗料だけで工期も短いため、もっとも費用を抑えることができる屋根リフォームの方法です。

ただし、屋根の色あせやサビのような劣化が激しい場合、塗り替えでは対応できません。このようなときは先ほど説明した葺き替えや重ね葺きを検討する必要があります。

ですから、屋根の劣化が少ないうちに屋根を塗り替えることにより、重ね葺きや葺き替えを行う時期を遅らせることができます。結果として、長期的にみれば住宅の寿命を伸ばすことができるのです。

なお、粘土瓦はもともと塗装をしておらず、それでいて十分な耐久性があるので塗り替えは不要です。しかし、色あせが気になったり、同じ色に飽きてきたという場合、塗り替えを行うもできます。また、同じ瓦でもセメント瓦やコンクリート瓦は塗装が必要な屋根材です。

このように、屋根の劣化が少ない場合、塗り替えによる屋根リフォームという方法があります。

 

2-4. 陸屋根から勾配屋根へのリフォーム

4つ目の屋根リフォームは、陸屋根から勾配屋根へのリフォームです。陸屋根とは、屋上のような平で屋根材が存在しない屋根のことです。陸屋根は屋上スペースを太陽光発電や庭園、家庭菜園、洗濯物を干すなど、限られた住宅の敷地を有効に活用できるというメリットがあります。

しかし陸屋根は、通常の勾配屋根よりも多くの点検や防水工事が必要です。屋上は勾配がほぼないため雨水の水はけが悪いからです。屋上の床は劣化が早く、また雨漏りが発生しやすいため、こまめに防水工事を行う必要があります。

しかし、屋上を有効に活用していなければ、このように屋上に気を遣ったり雨漏りに悩まされるのは、精神的にも経済的にも大きなストレスです。

そのため、屋上スペースを有効に活用していない住宅を、通常の勾配屋根にリフォームすることもあります。陸屋根を勾配屋根に変更することにより、定期的な防水工事のようなリフォーム費用を抑えることができるのです。

陸屋根から勾配屋根へのリフォームでは、屋根に勾配をつける工事を行った上で下地、そして屋根材を設置します。また、新たに設置する屋根材の種類によって適した勾配の角度は異なります。

このように、陸屋根から勾配屋根の変更するリフォームもあります。

 

2-5. ルーフバルコニーの新設

5つ目の屋根リフォームは、ルーフバルコニーの新設です。

ルーフバルコニーとは、1つ下の階の屋根部分を利用した広いバルコニーのことです。そしてバルコニーとは、屋外に張り出した屋根のない手すり付きの台のことです。なお、バルコニーに屋根がないものがベランダです。

ルーフバルコニーはガーデニングや家庭菜園、バーベキュー、ペットの遊び場、夏場の子どものプール、洗濯物干しなど、通常、屋根となっている部分を庭のように有効活用できるというメリットがあります。また、2階以上なので普通の庭よりも見晴らしがよく、開放的な気分になれると感じる方が多くいらっしゃいます。

ルーフバルコニーの新設では、床部分に加えて防水や排水工事が必要になります。ルーフバルコニーは屋外で勾配がないため、上記で説明した陸屋根と同じように雨漏りへの対策が必要だからです。また、設置後は定期的な防水工事が必要となることにも注意が必要です。

このように、下の階の屋根部分にルーフバルコニーを新設し、スペースを有効活用するというリフォームもあります。

以上のとおり、屋根リフォームには葺き替えや重ね葺き、塗り替えに加え、陸屋根から勾配屋根の変更や1階の屋根部分にルーフバルコニーを新設するというものがあります。

 

3. 主な屋根材

ここまで、屋根リフォームの種類について説明しました。ここまで説明したとおり、葺き替えや重ね葺き、陸屋根から勾配屋根への変更のような屋根リフォームでは、新たな屋根材を用意する必要があります。

屋根材は瓦、スレート、板金の3つに大別することができます。これら屋根材の特徴を知っておくことにより、現状に適した屋根材を選ぶことができ、満足の行くリフォームが可能となります。

そこでここからは、上記3つの屋根材に加え、屋根材ではありませんが陸屋根についての合計4つについて説明します。

 

3-1. 瓦

1つ目の屋根材は、瓦です。瓦の中でも、粘土を焼いて作った日本瓦(和瓦)と呼ばれるものと、セメントを固めて作ったセメント瓦に大別できます。

瓦の特徴として、耐久性が非常に高いことが挙げられます。また、日本瓦は塗装が不要なので塗り替えの手間がかかりません。セメント瓦は日本瓦とくらべると耐久性に劣り、また塗り替えなどが必要ですが、それでも十分な耐久性があります。

瓦は台風や強風による衝撃で割れる恐れがあるものの、1枚ずつが独立しているため、部分的に交換することができます。このように、日本瓦は耐久性に優れ、定期的な手入れにも手間がかからないというメリットがあります。

一方で、高額であることと、重量が重いという欠点があります。特に重量が重いことにより、住宅を新築する段階で瓦屋根を想定していないと、使用できません。また瓦は、通気のために隙間を埋めずに重ねて設置します。

ですから、既存の住宅が以下で説明するスレートや板金を使用している場合、瓦屋根に変更すると地震などで倒壊する危険性が高くなります。また、隙間を埋めていないことから、屋根にある程度の勾配がないと雨漏りが起こってしまいます。

以上のように、瓦は耐久性が高いというメリットがある反面、住宅を新築する段階で重量や屋根勾配を想定する必要がある屋根材です。

 

3-2. スレート

2つ目の屋根材は、スレートです。スレートは主流となっている屋根材です。

スレートの特徴として、耐久性と重量、価格のバランスがよいことが挙げられます。瓦ほどの耐久性はありませんが、重量が軽く価格も比較的安いのです。

また、工業製品であるため種類や価格帯が豊富で、予算や目的に応じてさまざまな種類の中から選ぶことができます。一方で、塗り替えや葺き替えのようなリフォームが必要ですが、工業技術が向上し耐久性も上がっています。

このように、スレートは耐久性と重量、価格のバランスの取れた、主流となっている屋根材です。

 

3-3. 板金

3つ目の屋根材は、板金です。板金とは金属のことです。

板金のメリットとして、屋根材の中で重量がもっとも軽く加工が容易で、価格も安いことです。ここまで説明した瓦やスレートは平面の屋根でしか使用できませんが、板金だと曲面だったとしても対応することができます。

また、板金そのものの価格の安さに加え、加工が容易であることから工事費も抑えることができます。そして重量が軽いことから、積雪や強風が多い地域では板金屋根が特に普及しています。

一方で板金は耐久性が低いことが最大の欠点でした。しかし、40年使用できると言われるガルバリウム鋼板による屋根材が登場をきっかけに、板金屋根の普及が進んでいます。

このように、板金屋根は重量と価格、加工のしやすさというメリットに加え、耐久性に優れているとされるガルバリウム鋼板の登場で普及が進んでいる屋根材です。

 

3-4. 陸屋根

4つ目は、陸屋根です。陸屋根とは上記で説明したとおり、屋根材がなく平面になった屋根のことです。つまり、屋上のことを指します。

陸屋根は屋上スペースを有効に活用できるというメリットがある反面、定期的な雨対策が必要になるというデメリットがあります。

陸屋根では屋根材はありませんが、屋上部分は風雨にさらされるため、防水加工や排水工事が欠かせません。陸屋根は勾配がなく平らであるため、水溜りができたり雨漏りの原因になったりするからです。

具体的には、屋上の床部分が劣化しないよう防水加工を行い、雨水がスムーズに排水されるよう、溝や排水管を設置します。なお、排水管が詰まると雨漏りの原因となるため、定期的に点検を行うようにしましょう。

このように、陸屋根は屋上スペースを有効に活用できる反面、定期的な防水加工や排水工事の手間と費用がかかるというデメリットがあります。

以上のとおり、主な屋根材には瓦やスレート、板金の3つ、そして陸屋根というものもあります。

 

4. まとめ

こちらでは、屋根リフォームを行うべき時期と具体的な方法について、詳しく説明致しました。

屋根リフォームを行う時期と方法で理想的なのは、屋根材の割れや色あせ、サビが見られた段階で塗り替えを行うことです。屋根の劣化が少ない段階でリフォームを行えば、住宅の寿命を伸ばすことができます。

また、屋根が浮いたり反ったり、またズレている場合は、重ね葺きや葺き替えの必要があります。雨漏りするまで放置すると、住宅内のリフォームも行う必要が生じ、費用が大きくなる恐れがあります。

そしてすでに雨漏りしている場合は、早急に屋根を葺き替えることをお勧めします。雨が降るたびに屋根裏や天井、さらには柱など、住宅内が浸水し、住宅全体が劣化してしまうからです。

なお、屋根リフォームでは火災保険の風災補償が活用できる場合があります。経年劣化は対象となりませんが、春一番や木枯らしのような強風であっても適用されるため、もし心当たりがなかったとしても保険を活用でき、屋根リフォームの費用負担を抑えることができるかもしれません。

リフォームを検討している段階で、火災保険に加入している保険会社に確認してみましょう。

 

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