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Category  太陽光発電

2018年10月02日 更新

太陽光発電パネルの国内外メーカー26社一覧|安心・高性能はどれ?

太陽光発電を導入する際、どこのメーカーの太陽光発電パネルを購入するべきなのか迷ってしまうことでしょう。太陽光発電をどのように活用したいかによって重視する性能が異なりますので、それぞれのニーズに沿った太陽光発電を導入できるよう、国内・海外メーカーの特徴及びスペックを詳しく見ていきましょう。

1. 太陽光パネルの国内メーカー一覧

まずはアフターフォローなどを考えた場合に、一番安心だと思われる国内のメーカーから見ていきましょう。

 

1-1. シャープ

シャープは国内唯一のJAXA認定太陽電池メーカーです。シャープの電池モジュールは30年以上稼働し、国内でもトップクラスの耐久性があります。低反射ガラスを採用し、光の取り込み量をアップさせることで発電量を増やしています。

これにより、曇りや雨でもしっかり発電することができるようになっています。特に「ブラックソーラー」はシャープの一押し製品となっており、従来のパネルよりも高い発電能力を持っています。

また、シャープはアフターフォローに力を入れている唯一のメーカーといわれています。専門のセンターが無料で発電量を毎日チェック、同地域の他機種とのデータを比較し、問題がある場合はすぐに連絡して対応してもらうことができます。

シャープ太陽光発電パネル比較表

 

1-2. 京セラ

太陽光発電業界を牽引するシャープと同じくらい歴史も実績もある信頼できる優良メーカーです。京セラの太陽光発電の魅力は、長期稼働を可能とする耐久性がある点です。第三者認証機関である「テュフ ラインランド」が、太陽電池性能の品質をテストする「長期連続試験」において、世界で初めて京セラ製品が認定されました。

加えて、塩水噴霧試験にも合格しているので、海辺近くなど太陽光パネルが稼働するには厳しいと想定される環境下でも、長期間稼働することが可能とされています。

また、豊富な太陽光発電パネルを取り扱っているので、パネルを組み合わせることで様々な形の屋根に設置することができます。

京セラ太陽光発電パネル比較表

 

1-3. パナソニック

パナソニックは40年以上太陽光について研究を続け、業界をリードしてきました。パナソニックの魅力は、業界トップクラスの発電量と安定した品質、自社一貫生産を行っていること、そして無償保証期間がとても長いことです。

パナソニックのパネルは、独自の技術により、電子の動きをスムーズ化し、発電ロスを低減させたことで世界最高水準の発電量を実現しました。年間を通して効率よく太陽光を電気に換えることができるので、生涯発電量が他社よりも高く、非常に魅力的なパネルとなっています。

また、大体のメーカーの機器保証は10年間ですが、パナソニックは追加費用無しで15年間の機器保証をつけています。太陽光発電に不具合が起きた時に、無料で修理・交換してもらえるので、もしもの時にも安心です。

パナソニック太陽光発電パネル一覧表

 

1-4. 東芝

東芝は太陽光発電業界に2010年から参入したので、太陽光パネル生産については比較的歴史は浅いほうです。しかし、東芝の太陽光パネルは小さくて軽いにもかかわらず、世界一のモジュール変換効率を誇るパワフル発電を可能としています。発電量が業界トップクラスなため、他メーカーより多くの発電量を期待することが出来ます。

また、パネルの見た目にもこだわり、すっきりとした高級感のあるデザインを採用しているので、設備の外観を損なうことがありません。設備の外観を重視したい方にも東芝はおすすめのメーカーとなっています。

東芝太陽光発電パネル一覧表

 

1-5. 三菱電機

三菱電機は、海外に生産拠点は置かず、国内のみで生産を続けている堅実なメーカーです。国産にこだわる方にはぴったりのメーカーです。

三菱電機の太陽光パネルの一番の強みは、難燃性・耐久性に優れていることです。発電した電気を集約する「端子ボックス」に、難燃性・耐久性をもたせているのでトラブルが起きる心配がなく安心です。

また、他にも耐候性・耐湿性・密封性・耐蝕性にも優れていることから、塩害地域や積雪地域に設置が可能となっています。

三菱電機太陽光発電パネル一覧表

 

1-6. ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアも三菱電機と同様に、国内だけで太陽光発電生産をしているメーカーです。高温時やパネルに影が掛かっても、安定して太陽光パネルの性能を発揮することが可能となっており、発電量が多く期待できます。

このように高性能にもかかわらず割安で導入できるのが、ソーラーフロンティア太陽光パネルの魅力的なポイントといえます。しかし、少々気になる点として、モジュール発電効率があまり良いとはいえず、かなり広い屋根が必要になるので注意しましょう。

ソーラーフロンティア太陽光発電パネル一覧表

 

1-7. フジプレアム

フジプレアムは、太陽光発電パネルの超軽量化に成功し、今まで設置できなかった場所に太陽光発電パネル設置を可能としました。超軽量パネルである「希」は、従来のパネルよりも半分の重さしかないため、工場や倉庫の屋根にも取り付けることができます。

また、フジプレアムが開発した「追尾型太陽光発電システム(トラッキングシステム)」も注目すべき点です。太陽の位置を算出し、太陽の動きに合わせてパネルの向きを変えることができ、通常の1.4~1.5倍発電量アップが期待できます。

フジプレアム太陽光発電パネル一覧表

 

1-8. 長州産業

全国的に見ると知名度は比較的低いですが、長州産業は西日本を拠点として地域密着型の事業展開を行ってきたメーカーです。長州産業も国内生産をしているメーカーで、品質がとても良いと評判です。最新のGシリーズモジュールについては、「リアエミッタヘテロ接合構造セル」と呼ばれる技術が取り入れられ、発電ロスを最小限に抑えて効率よく発電することを可能としました。

また、非常に手厚い保証内容も長州産業の強みです。モジュール出力保証25年と施工保証10年、システム保証15年が標準でついています。特に施工保証については、雨漏りに対する補償も含まれており、今のところ雨漏り補償をしているのは長州産業だけとなっています。

長州産業

 

1-9. カネカ

カネカは65年以上の歴史を持つ会社ですが、太陽光発電関連製品の販売は1984年から始めました。カネカは独自の主力製品である「薄膜シリコンハイブリッド太陽電池」を採用することで、安定した発電を実現させています。
また、カネカの太陽光パネルは外観重視なので、デザイン性が高いと評判ですが、肝心の性能部分では他メーカーよりも劣ってしまうのが難点なところといえます。しかし、パネルは屋根瓦としても使えるので、新築で太陽光発電の導入を検討されている方がカネカのパネルを選ぶことが多いそうです。

カネカ太陽光発電パネル一覧表

 

1-10. ソラキューブ

ソラキューブは、創業80年の歴史を持つ化学品専門商社が立ち上げた太陽光発電販売会社です。2013年から始業したので若い会社ということもあり、実績も知名度もまだそれほどありません。自社製造はしておらず、国内の太陽光発電メーカーから太陽光発電パネルなどを調達して販売しています。

ソラキューブが扱う製品はすべて日本製で、日本の気候に適応したシステム設計が可能となっており、ニーズによって多彩にシステムをカスタマイズすることができます。また、他の大手国産メーカーよりお手ごろな価格で導入可能な上に、保証も手厚いです。保証内容は、25年間の出力保証と10年間のシステム保証、さらに盗難含む自然災害補償が付いているので安心です。

ソラキューブ太陽光発電パネル一覧表

 

1-11. リクシル

リクシルは2009年から太陽光発電販売に参入し始めたので、実績がまだあまりなく、取り扱っているパネルの種類が少ないです。また、自社では製造を行っておらず、サンテックの製品を製造する形を取っています。

太陽光パネルは2つのシリーズ展開となっており、品質にこだわっている製品です。また、リクシルは20年間の公称最大出力の82%を保証してくれるので、出力不具合の際を考えると心強い保証内容となっています。

リクシル太陽光発電パネル一覧表

 

1-12. ノーリツ

ノーリツは2011年から本格的に太陽光発電システム開発に参入した会社ですが、元々は住宅設備会社としての実績があるので信頼性が高いです。

また、ノーリツの太陽光発電パネルについて、多結晶タイプのパネルの中ではトップクラスの発電効率を持っている高性能パネルとなっています。沿岸部付近でも設置できる上に、様々な形の屋根に対応することが可能です。他の国内メーカーと比較しても低価格で購入できるので、新築時に導入しようとしている方にオススメのメーカーとなっています。

ノーリツ太陽光発電パネル一覧表

 

2. 太陽光パネルの海外メーカー一覧

では、次に海外メーカーについて見ていきましょう。

 

2-1. カナディアンソーラー

いち早く日本に参入し、現在世界第3位のシェアを誇る太陽電池を専業とするメーカーです。生産は中国で行っていますが、本社はカナダにあり、海外メーカーとしては信頼度が高いです。

カナディアンソーラーの魅力は、太陽光発電機器の安全性や耐久性をとことん追及しているところにあります。「5本バスバー」と「PERC技術」と呼ばれる技術を採用することで、発電効率を大きく改善し、安定して高い発電量を得られるパネル開発に成功しました。高性能なパネルですが、国内メーカーに比べると低価格で購入することができます。

また、カナディアンソーラー製品の保証については、「ダブル保証」となっています。カナディアンソーラーがもし倒産してしまった場合には、バックについている保険会社によって太陽光パネルの保証内容(出力保証・システム保証)が引き継がれることになっているので安心です。

カナディアンソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-2. サンパワー

歴史と実績のある太陽電池モジュール業界の中でもトップクラスのメーカーとなっています。サンパワーの太陽光発電パネルの電力変換効率は21.2%を記録しており、これは世界でトップの数値となっています。

他のパネルについても、モジュール変換効率の平均が20%以上とかなり高性能な部類となっており、発電量に大きく期待できます。また、サンパワーは世界に認められるほど技術力が高く、東芝の高性能パネルである「ブラックソーラー」にもサンパワーの技術が採用されています。

また、気になる価格についてですが、サンパワーのパネルは高性能ゆえにとても人気が高く、価格競争が激しくなっていることから比較的安く手に入れることが可能となっています。

サンパワー太陽光発電パネル一覧表

 

2-3. ハンファQセルズ

ハンファQセルズは2012年に設立された比較的新しい会社です。元々はドイツのメーカーでしたが、韓国のハンファグルが買収したことで一気に世界3位の太陽電池メーカーとなりました。

ハンファQセルズは、独特の価格設定をしていることで注目を浴びています。キロワット数が変わってもキロワット単価がほとんど変わらないという、今までにない価格設定を打ち出すことによってシェアを拡大することに成功しました。

また、ハンファQセルズの保証内容は手厚く魅力的です。他のメーカーは大体が10年間のパネル最大出力90%を保証しているのに対し、ハンファQセルズは10年間91.6%を保証しています。微量の差ですが、ハンファQセルズがパネルの耐久性に自信を持っているという表れです。他にも10年間の自然災害補償と1年間の日照補償がついてくるので安心ですね。

ハンファQセルズ太陽光発電パネル一覧表

 

2-4. トリナソーラー

中国に本社があり、「安価」を強みにして太陽光発電パネルの供給量シェアを急激にのばしているメーカーです。安さの秘密は、原材料調達から製造、販売までをすべて自社で行っているため、価格を安くして提供することを可能としています。

高い性能を持っているパネルにもかかわらず、安価で求めることができるのでコストパフォーマンスが高いと評判です。トリナソーラーの一番の魅力はなんといっても価格の安さにありますので、予算をあまり多く取れない人は一度確認してみるといいかもしれません。

トリナソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-5. インリーソーラー

1988年に設立された中国のソーラーパネルメーカーで、トリナソーラーと同等のコストパフォーマンスの高さで2012年~2013年に世界シェア1位となった中国のソーラーパネルメーカーです。インリーソーラーは、太陽光発電パネルを製造する工程をすべて自社で生産しており、コストを抑えながらも高い品質を保っています。

また、インリーソーラーの特徴は、パネルシリーズごとに出力保証が異なることです。例えば、主力製品であるパンダシリーズは、出力保証は1年目98%、10年目92%、25年目82%となっていますが、YGEシリーズでは出力保証を10年目で91.2%、25年目で80.7%としています。

パンダシリーズはインリーソーラーが最も力を入れている製品ということもあり、導入開始1年目から出力保証をつけているのでオススメです。

インリーソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-6. ファーストソーラー

2002年から太陽光発電製品の生産を開始したアメリカに本社を置く太陽電池モジュールメーカーです。2013年に日本進出を果たしました。

ファーストソーラーの魅力は、なんといっても製造から施工、メンテナンス、さらに太陽光発電が稼働終了した後のリサイクルまで面倒をみてくれるところです。環境影響を最小限に抑えようとするエコ意識の高い企業であることが伺えます。

また、ファーストソーラーのパネルの強みは、パネルが高温化しても出力低下を少なく抑えることができる点です。砂漠地帯で行われた実験では、結晶シリコンパネルよりも9%多く発電することができ、熱に強いパネルであるということが証明されました。

ファーストソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-7. サンテックパワー

大手太陽光発電システムメーカーで、世界的に広く太陽光パネルを販売しています。サンテックパワーの産業用多結晶パネルは、コストパフォーマンスが高いと評判です。また、保証が充実しており、出力保証は25年間、製品保証15年間、加えて台風などの自然災害などによる故障についても10年間補償されるオプションがついています。災害が多い日本で、太陽光発電を運営していく上で安心の保証内容となっています。

サンテックパワー太陽光発電パネル一覧表

 

2-8. アップソーラー

中国で設立されたアジアで一番有名な太陽光発電メーカーです。世界に15拠点を持つほどの大企業で比較的倒産リスクも少ないと考えられています。

第三機関による品質管理を徹底しており、総合的なテストでアジアメーカーの中でも最高クラスの評価を受けているため、信頼性が高いメーカーです。独自の保証内容として、発電量補償がついているので、発電量が想定の80%を下回った場合には損失した分を補償してもらえます。

アップソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-9. ジンコソーラー

中国の大手太陽光発電メーカーで、主に産業用太陽光発電システムに力を入れています。多結晶パネルの性能が高く、さらに高い耐久性が魅力的なポイントです。最新の製品に関しては、どのような天候においても太陽光パネルは100%のパフォーマンスを発揮することが可能となっています。また、塩分・アンモニア耐性に優れているため、沿岸付近や畜農産施設への設置することができます。

ジンコソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-10. レネソーラー

レネソーラーは中国で設立された会社で、2009年からソーラーパネルの製造を開始しました。2012年に日本進出を果たし、日本国内企業と提携して日本製の太陽光発電パネルの製造を始めました。今後、レネソーラーの多結晶パネルが日本市場に多く出回ることが予想されています。

レネソーラーの強みは、徹底的な品質管理を行うことで、性能の高い単結晶に引けを取らない電力変換効率が良い多結晶パネルを提供していることです。Virtusシリーズで高い効率のものだと16%あり、多結晶にしては高効率といえます。

レネソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-11. キングダムソーラー

沖縄に本社がある太陽光発電メーカーですが、2010年に中国のキングダムソーラー社と事業提携をしました。

キングダムソーラーの太陽光パネルは、国際品質規格を取得しているほど品質が高く、またモジュール変換効率が平均20%と高い水準であることが強みです。高品質にもかかわらず、独自の生産・流通をしていることによってソーラーパネルを安価に提供することを可能としています。モジュール出力保証は25年、性能が低下して、不具合が生じた場合は無料で修理・交換をしてくれるので安心です。

キングダムソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-12. RECソーラー

1996年にノルウェーで設立された歴史と実績のある太陽光パネルメーカーです。北欧では雪が多く降るので、積雪に堪えられるよう頑丈な作りの太陽光パネルとなっているのが特徴です。さらに、日照りが悪くても高い出力が保てるよう独自の技術を用いており、寒い地域に適した太陽光パネルとなっています。

RECソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-13. JAソーラー

2005年に会社設立した中国上海に拠点を置く外資系モジュールメーカーで、2007年にはナスダックに上場しています。

主に産業用太陽光発電の開発に力をいれており、高品質で高い電力変換率が評価されています。ウエハー・セル・パネルの生産を自社で行い、大量生産を可能にしてコストを削減しているので安価で販売することを可能としています。

JAソーラー太陽光発電パネル一覧表

 

2-14. ソーラーワールド

ドイツに本社があるソーラーパネルメーカーです。シリコンからパネルまで全製造工程を行っています。
高い電力変換効率が保証されており、独自の品質基準は世界順からみてもかなり高水準といえます。高品質・安全性・信頼性を重視している方にはぴったりのメーカーかもしれません。

ソーラーワールド太陽光発電パネル一覧表

 

3. 太陽光パネルのメーカー一覧 まとめ

太陽光発電の代表的な国内メーカー・海外メーカーをそれぞれみていきましたが、いかがでしたでしょうか。他メーカーと差別化をはかる為、それぞれのメーカーが自社の強みを生かして技術を伸ばしています。太陽光発電をどのような使用目的で導入するかを今一度よく確認し、あなたのニーズに合ったメーカーを選ぶようにしてください。