地盤の調査を依頼すると地盤調査報告書を受け取ることがあります。しかし、専門家でないと分からない内容ばかりでどのように理解すれば良いのか難しく感じます。

今回はポータブルコーン貫入試験での結果報告書の見方について紹介しています。この方式については、住宅の地盤調査では用いられませんが、見方を確認することによって地盤に関して理解することができます。

失敗しないために!土地活用相談のセカンドオピニオン

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1.ポータブルコーン貫入試験の概要

ポータブルコーン貫入試験の地盤調査は、1995年に地盤工学会の学会基準として初めて基準化された方式で、人力でコーンを貫入させるのが特徴です。先端角が30度で底面積が6.45平方センチメートルのコーンを先端に取り付けたロッドを貫入させて地盤の強さを調べます。使用する機械によって単管式と二重管式の2種類を使い分けます。測定は貫入した時の抵抗度合いによって地盤の強さを調査します。

この調査方式は、粘性土や腐植土などの軟弱地盤の調査で使用されます。一戸建て住宅の地盤調査にも使用されることもありますが、基本的には施工現場が建設機械の走行に耐えることができるかを調査する時に使用されます。

この調査方式はすべて人力で行われます。そのため硬い地盤を始め、やや硬い粘性土層や砂が混じった層についてもこの調査方式は不向きです。また一般的な地盤で調査した場合には、他の調査方式と比較してデータが大きく出るため、データも信頼性に欠けます。

また、深さについても3〜5メートル程度の深さまでしか調査できないデメリットもあります。そのため10メートル以上の深さを調査することはできません。

一方でポータブルコーン貫入試験には多くのメリットもあります。この方式土層での調査では小型の機械と人力で調査するため、小回りがききとても簡単に調査をすることができます。また、一カ所につき3回の試験を行って、平均値を計算しするため手間もかからず、一カ所につき数分程度で試験を行うことが可能です。複数箇所の調査を行った場合でも半日程度で終わらせることが可能となります。

また費用も安いという特徴もあります。機械のみをレンタルしているところもあり、専門の知識があれば自力で行うこともできるため、一カ所の調査ならば数万円程度で調査することも可能です。ただしこの調査方式では、調査箇所が増えるごとに費用もかかります。

2.ポータブルコーン貫入試験報告書の内容

地盤調査を終えると、地盤調査報告書を受け取ることができます。報告書にはさまざまなデータが記載されていますが、まずはどのような内容が書かれているかを把握できるようにしましょう。

調査報告書には、調査結果のデータはもちろん調査をした日付や場所、調査件名が記載されています。また調査をした試験者の名前も記されているので、不明な点があれば詳しく聞くこともできます。さらに深さごとに細かいデータや状況も詳しく載せられているので、どのような地盤なのかもすぐに分かります。

ただし、日本の戸建住宅ではスウェーデン式サウンディング調査がよく利用されております。日本の戸建住宅についての地盤調査を行う際には、ほとんどがスウェーデンサウンディング調査で行われています。スウェーデンサウンディグ調査方式は、ポータブルコーン貫入試験に比べて固い地盤でも調査することができ、深さ15メートルまで調査することが可能というメリットがあります。

ただし場所によっては手軽で安価に行うことができるポータブルコーン貫入試験が用いられることもまれにあります。

2-1. 調査概要

調査報告書には、地盤調査についての基本的な情報が載せられています。調査報告書には、調査をした具体的な住所、試験をした年月日、地盤の高さ、試験をした時の天候や試験者についての記載があります。

地盤調査を行う上で天候は非常に重要です。雨によって地盤調査の結果に大きな影響を及ぼすことはありませんが、調査を行う際に問題が生じることはあります。

ポータブルコーン貫入試験では機械だけでなく人力も用いるため、足場が緩んだ場所で作業する場合には、調査で重要なコーンの抵抗を十分に得られないなどの問題があります。そのような場合では、若干ながらも業者ごとで誤差が生じることもあり得ます。

雨の日に調査が行われた場合には、どのような判断で調査をしたのかの説明もされます。ただし、報告書に書かれて天候が雨の場合には、あらかじめ調査に関する詳しい状況を聞くことをおすすめします。

2-2. 試験機の種類

ポータブルコーン貫入試験では単管式と二重管式の2種類があります。単管式はコーン貫入抵抗に対してロッド周面の摩擦を含んだ状態で測定するもので、二重管式はコーン貫入抵抗に対してロッド周面の摩擦を除いて測定します。単管式で調査をする場合には、3〜5メートルまでしか調査をすることができません。一方で二重管式を使用すればこれ以上の深さの調査も可能になります。

2-3. 測定位置ごとによるコーン貫入抵抗値

ポータブルコーン貫入試験では、深さごとの抵抗値が詳細に書かれています。測定の深さは10センチメートルごとに記載されており、測定深さの横には、ロッドの本数、荷重系の読み値、貫入力、コーンの貫入抵抗も記載されています。

さらに調査の詳細な出来事についても深さごとに記載されいます。例えば、深さ1メートルにかなり軟らかい軟弱層があった場合には、それについての記述が、深さ3メートルで貫入量が増えた場合には、それについての記載がなされます。貫入に伴う感触を感じた時や貫入力の変化があった時には必ず詳細情報が記載されています。そのため、地盤に関する深さごとの細かな情報を知ることができます。

2-4. 使用したコーンの詳細な情報

ポータブルコーン貫入試験で調査した場合には、コーンに関する情報も記載されています。コーンの貫入速度や最終的な貫入の深さ、先端コーンの質量やコーンの底面積が乗せられています。

ポータブルコーン貫入試験では、5メートル前後までしか調査することは難しいため、調査結果がかなりの深さまで記載されていることはほぼありません。

3.ポータブルコーン貫入試験の結果報告書の見方

地盤調査報告書には、地盤調査や地盤調査報告書は仕事として扱っている人でないとほとんど見る機会のない専門的な用語や数値も用いられています。そのため用語や数値を理解しておくことは大切です。

3-1. 長期許容支持力qa

長期許容支持力とは、地盤に建物の荷重を加えても、地盤が断絶破壊をしても安全であり、さらには地盤の変形に伴う沈下が許容量以下であるような地盤の支持耐力のことを指しています。一般的には3t/m2以上あれば問題ありません。

3-2. コーン貫入抵抗qu

この数値では、現地の土の強さを知ることができます。コーン貫入抵抗値が分かると軸圧縮強さや粘着力を知ることができます。計算方式は、軸圧縮強さはqu=0.2×コーン貫入抵抗qc(kN/m2)、また粘着力についてはc=0.1×コーン貫入抵抗qc(kN/m2)で計算することができます。

4.まとめ

地番調査の報告書を見る機会はあまりまりません。またポータブルコーン貫入試験については、住宅の地盤調査ではあまり用いられないため、専門として地盤調査に携わることがない限りは、調査結果を目にすることはほぼありません。

ただし、調査結果を知る必要がある場合には、調査内容を十分に理解する必要もあります。分からない場合には、調査をした業者に詳しく聞くことも大切です。特にポータブルコーン貫入試験は、地盤の軟らかい場所で使用します。そのため、調査結果から問題がないが確認することは重要です。

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