芸能人が多い地域への不動産投資

全国的に土地の価格が上がらず、マンションの賃貸料も下落傾向が続いている中、土地の価格が上昇傾向の地域があります。それは芸能人が多く住んでいる地域です。具体的な地名でいうと、六本木、麻布、赤坂、青山、目黒、恵比寿などです。

これらの土地は買っておいた方が良いのでしょうか?東京オリンピックまでは上昇傾向が続くとしてもその後はどうなるのか、気になるところだと思います。そこで、その場所は以前はどんな所だったのかなどを踏まえながら考えてみたいと思います。

 

1. 芸能人に人気のエリアの昔

芸能人や大企業の社長などのセレブが多く住んでいることで有名な地域といえば、青山、赤坂、六本木などが思い浮かぶという方が多いのではないでしょうか。これらの地域の特徴のひとつに坂が多いというのがあります。

東京は高低差の大きな街と言えると思います。東北自動車道や常磐自動車道を車で走っていると、埼玉、茨城のあたりには、いかにも関東平野という感じの開けた土地が続くところがありますが、東京都内にはそのような開けた場所はありません。

地名にも、青山、山の手などの山がつくものがたくさんありますし、赤坂、乃木坂、けやき坂などの「坂」、四ツ谷、市ヶ谷などの「谷」など高低差をあらわす地名がたくさんあります。特に坂がつく地名が多いことは有名ですね。

東京の昔といえば江戸ですが、江戸時代には武家屋敷がたくさんありました。これらの武家屋敷は戦略上の観点から高台に作られることが一般的でした。守りやすく、攻めやすい場所と考えると納得できます。

坂の上には武家屋敷があり、坂の下には庶民が住むという構図が出来上がっていったものと考えられます。この構図は現在でも引き継がれていて高台の土地は高い傾向があります。

話は変わりますが、坂には絵になるという特徴があるような気もします。明治の文豪の小説にも坂が出てくるものが多いのはそういった理由かもしれません。

 

お金持ちの多い街として田園調布がありますが、こちらは街の成り立ちが異なっています。田園調布は、大正時代から昭和の初期にかけて、イギリスなど欧米の郊外型の住宅地として開発されました。

銀行家、実業家として歴史の教科書でおなじみの澁澤栄一によって、計画された場所で、現在も多くの邸宅が立ち並んでいます。今では郊外という風には思えないですが、当時は郊外だったのですね。田園という名前にものどかさが感じられます。

日本初の分譲地だったのですね。街並みが整っている理由も良くわかりました。でも、ここでは新興住宅地である田園調布は除いて考えていきます。

 

2. 芸能人には良くても庶民には住みにくい場所?

芸能関係の人がひときわ多いイメージのある六本木や麻布などのエリアの中でも、特に人気があるのは高台の土地です。先ほど、お知らせしたように武家屋敷があった場所などで、土地のパワーが高いと考える方も多いようです。

例えば、六本木のミッドタウンは、江戸時代には毛利家の大名屋敷があった場所で、その後、陸軍の駐屯地となり防衛省が置かれていました。国を守る防衛省を置くくらいの場所なので、縁起の良いパワースポットと言う方もいます。パワースポットかどうかはわかりませんが、発展を続けているところをみると縁起の良い場所なのかもしれません。

ちょっと話が逸れましたが、高台にある土地は見晴らしは良いのですが、そこに行くためには坂を上らないとなりません。最近のゲリラ豪雨の際には水没しないという安心感はあるかもしれませんが、毎日、坂を上ったり下りたりするのは大変だと言う方も多いです。

不便なのは坂の上り下りだけではなく、スーパーの数が少ないというデメリットもあります。移動は車で日々の買い物などはお手伝いさんという家庭であれば、問題にはならないかもしれませんが、そのような家庭は限られます。

どんな時代でもお金持ちは存在しているので、将来的にまったく買い手が付かず売れないということはないと思いますが、期待する金額で売れるかどうかはわかりません。投資の金額を下回ってしまう可能性も十分にあります。

特に、マンションへの投資は慎重になるべきだと考えます。一戸建て用の土地であれば、どんなに悪い状況でも売れないことはないと思いますが、マンションについては売れない可能性がゼロではありません。

現在のように新築マンションが増えており、マンションの賃料も横ばいの状態では、慎重に物件を選ぶ必要がありそうです。