事例紹介
Category アパート・マンション経営
2018年07月03日 更新
キャイーンの天野氏の投資マンションの選び方
芸能人の副業について、時々、ワイドショーなどで取り上げられて話題になりますね。芸能界は不安定な業界なので、安定を求めてという場合もありますし、大金が入ったので放置しておくよりも運用しようという場合もあるようです。
そんな中で意図せず賃貸マンションのオーナーになってしまったのが、キャイーンの天野さんです。天野さんがどんな経緯で賃貸マンションのオーナーになったのか、どんな視点でマンションを選んでいるのかについて、天野さんの著書『ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術』に細かく書いてあります。
天野さんのマンションの探し方は、他の方にも物件選びの参考になる部分があると思いますので、ご紹介したいと思います。
この記事でわかること
1. キャイーンの天野氏が賃貸マンションのオーナーになったきっかけ
キャイーンの天野さんは、もともと不動産投資をしようと思っていたわけではないとご自身の著書『ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術』の中で語っています。住み替えのときに、今まで住んでいたマンションを売るよりも貸した方が利益が大きいと気がついたのだそうです。
しかし、利益のことを考えて賃貸マンションにしようと考えたのではなく、そのマンションに愛着があって手放したくなかったという理由が大きかったそうです。そこまで気に入っている物件だからこそ借り手が続くのかもしれません。
物件に付いては後ほど詳しく説明するとして、先に天野さんがマンションを購入しようと考えたきっかけについてお話ししたいと思います。
天野さんが東京に出てきて5年くらい経ったころのことです。その頃は仕事も増えてきており、だんだんと持ち物も増えてきていたそうです。既に何度か東京で引越しもしており、そのたびに広いところに移動し、家賃も高額になっていったそうです。
ある日郵便受けに入っていた分譲マンションのチラシを見て愕然としたそうです。そのチラシには、頭金なしで毎月20万円の支払いでマンションが買えると書いてありました。それを見て「えっ、今の家賃よりも少ない金額でマンションが持てるの?」と思ったそうです。
賃貸マンションに住んでいる限り、何年間も毎月数十万円のお金を払っても手元に残るものはありません。しかし、分譲マンションを購入すれば、ローンの返済が終わった後は、マンションという資産が手に入ると考えたそうです。
そこで、すぐにマンションを購入することに決めたそうです。最初のマンションを購入する際は、物件のことはそんなに調べなかったそうです。完成前の物件だったこともあり、実際の建物を見ることができなかったこともあり、他のマンションと比較したりということもしていないそうです。
知り合いの人に分譲を行っている会社や建築をしている会社について、「この会社は大丈夫かな?」くらいのことはしたそうですが、何よりもマンションの立地と間取りが気に入ったため即決できたのだそうです。次の章でどんな点がポイントとなったのかお話しします。
2. キャイーンの天野氏のマンションの選び方
キャイーンの天野さんが最初のマンションを購入した際に気に入ったポイントは、
- 都内の物件で便利
- 駅から徒歩1分で便利
- 駅から近いのに静かな環境
- 1LDKだが寝室が別にある
この4つだったそうです。
このような物件があれば、まずは候補としてキープしておきたくなりますね。でも、駅から徒歩1分といっても、どんな駅なのか気になります。電車の本数は何本あるのか、便利な路線なのか、駅の周りにはどんなお店があるのか…など、気になるポイントはたくさんあります。
単身者用のワンルームマンションの際は、近隣にコンビニがあることは必須と言われていますが、都内で駅から徒歩1分であればよほどのことがない限り問題ないでしょう。もうひとつ単身者向けの物件の際にあると良いと言われているものに、TUTAYAなどのレンタルビデオショップがあります。
しかし、レンタルビデオショップについては、この先は不要になるかもしれません。ご存知かどうかわかりませんが、ブロックバスターというCDやDVDを扱う世界的な規模の会社がありました。一番多いときは9000店舗もあったそうですが、2010年に潰れてしまいました。
潰れた要因のひとつとして考えられているのが、Netflixという会社です。この会社はインターネットを通じて、映画やドラマを月額制で配信するサービスを展開しています。日本でもこのようなサービスは人気があります。
このように以前はあると差別化になったものが、今では不要となることがあります。近くにレンタルビデオショップがあることよりも、必要なものは早いネット回線だということがわかります。
ちょっと話が逸れましたが、更に詳しく天野さんの物件の選び方を見ていきます。
2-1. キャイーンの天野さんのマンションの場所の選び方
キャイーンの天野さんはマンションの場所の選び方について、自分が住みたいと思える場所かどうかで決めているとおっしゃっています。将来、この街は人気になる、とか、この場所には再開発の計画があるなどの情報では選ばないと書いています。
その理由として、先のことは誰にもわからないので、この先人気になる!と言われてもそうならないかもしれないし、再開発されても人気がでるかどうかわからないからとおっしゃっています。それよりも、実際に自分が見て気に入った場所が良いと考えているそうです。
そういえば、話は変わりますが、株で儲けた世界の億万長者のウォーレン・バフェットさんは、自分の気に入った製品を作っている会社の株しか買わないと聞いたことがあります。ウォーレン・バフェットさんが株を選ぶ基準はいくつもあるそうですが、ご自身が使ったことがない製品を作っている会社の株はどんなに大企業の株であっても決して買わないそうです。
天野さんの気に入った場所で選ぶというのも同じようなことなのかもしれません。天野さんは行ったことがない場所のマンションは絶対に買わないそうです。
先が見えないということ以外にも、自分のところに入ってきた時点で多くの人が知っている情報だと思うので、そんなに美味しい情報ではなくなっているということもおっしゃっています。再開発などは多くの利権がからむものなので、慎重に考えた方が良いということなのかもしれません。
天野さんは自分が気に入った場所ということ以外にも、もうひとつ条件を決めているそうです。それは駅から近いことだそうです。ちょっと遠いけどこの値段なら安くてお買い得だなと考えるのは良い考えではないそうです。
駅から遠くて不便なマンションであれば、これは不便だなと素通りしてしまうため、駅から遠くても安いから良いとは考えないとおっしゃっています。このような思いは邪念なので振り払う必要があると書いています。
2-2. キャイーンの天野さんのマンションの間取りの選び方
キャイーンの天野さんがマンションの間取り選び方法は、自分が住みたいと思うかどうかだそうです。自分が住みたくなるような部屋なら、そういう人は他にも必ずいるので、客観的に俯瞰をするように見て決めておられるそうです。
天野さんのように自分が住むために購入したマンションを賃貸にする場合には、自分の視点が強く入っているので失敗は少ないと思いますが、もともと賃貸にするために購入を検討している時は、意識してみることが必要です。
自分の状況が違う人向けのマンションなどの場合(例えば独身者がファミリー向けのマンションを購入するなど)は、自分の目線ではきちんとした判断が下せない可能性があるということを知っておくと良いと思います。
3. キャイーンの天野氏の投資マンションの選び方まとめ
キャイーンの天野さんの著書から選び方のポイントについてご紹介をしてきました。
自分なら住みたいと思うかどうかという基準はとても良い視点だと思います。自分とは状況の違う人がどのように考えていたり、どのように感じているのかを推測するのは難しいです。多くの人がこの難しいことをやろうとして、失敗しているように思います。
将来的に他の人の立場に立って、物件のことを判断できる日が来るかもしれませんが、最初の内は自分で判断できるところから始めるのが成功の秘訣かもしれません。
最後に余談となりますが、芸能人で自宅を購入する人は比較的少ないそうです。台本を憶えたり、ネタを考えたりと仕事をする場所でもあるので、事務所として経費にできる部分があるからだそうです。節税は大事ですね。