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Category  不動産

2018年07月03日 更新

不動産の売却を依頼する営業を選ぶポイント

大切な土地や家を売るとなると、あれやこれや考えてしまって却って失敗することがあります。主にネットなどで仕入れた情報に従って失敗をするケースが多いのですが、なぜか、そのような方はネット上にある『嘘』に引っかかっていることが多いように思います。

一見して間違いだろうと思うような、いい加減な記事に振り回されている方を見ると、残念で仕方がありません。きっと、不動産会社の営業と上手くいっていないんだろうな~と思います。

稀に、まったく他人のアドバイスを聞かない方がおられるので、そのような方は失敗しても仕方がないと思います。不思議なことに、営業のアドバイスは聞かないのに、ネット上の『嘘』は信じてしまう方がいて驚きます。

ネットの情報というアドバイスを信じて失敗してしまうのは本当にもったいないと思います。特に間違った情報の中には、それをするためにかなりのお金が必要となるものもあります。高く売るための投資だと思っていたら、単にお金を使っただけで、高く売るのにも、早く売るのにもまったく役に立たなかったということもあります。

このような失敗をしないためには、優秀なアドバイザーを持つことが一番です。やはり、家を売る時の一番のアドバイザーは不動産会社の営業です。やる気があって知識のある営業に出会えれば一番良いのですが、中々、そうはいきません。

また、営業担当も人間なので、こちらが気に入らない対応をすれば、頑張って動いてくれる可能性は低くなります。どういう点に注意して営業を決めると良いのかについてお知らせします。

1. 不動産売却を依頼する前に多くの営業に会う

良い営業を見つけるには数で稼ぐのが一番です。

○○不動産の営業なら全員アタリ!なんてことはあり得ません。会社で選んでいては良い営業担当を見つけることは難しいです。

こうすれば良い営業に会えるという裏技や秘訣のようなものがあると良いのですが、私がこれまで不動産に関わってきた中ではそのような方法には出会いませんでした。おそらく、そんな方法はないのだと思います。

人と人との付き合いですので、互いの相性というのも少なからずあります。相性の良い相手に出会うのは恋人に出会うのと同じようなものだと思います。どんなに求めていても、ただ、会いたいと願うだけでは理想の相手に出会うことはできません。

どんな人が理想なのかを決めて、その人に運よく出会った時に、すぐに捕まえることが必要です。その為には、どんな人が理想なのかを知っておく必要があります。その上でとにかくたくさんの人に会うことが一番の近道だと思います。

どんな人が理想的なのかは後ほどお話しますが、ひとくちにたくさんの営業に会うと言っても、数多くの不動産会社を回るのは大変な労力が必要となりますし、時間もかかります。気に入らない時に断るのも面倒です。そんな時に役に立つのが、不動産の一括査定サービスです。

売りたい物件をこのサービスのサイトに登録すると、複数の不動産会社に対して連絡をすることができます。ひとつひとつの不動産会社に電話をするとしたらそれだけでも大変です。それがあっという間に5~6社の不動産会社に連絡が出来てしまうので、とても手軽で便利です。

登録をしたら、連絡があるのを待つだけで良いのです。メールでの回答だけの会社もありますが、熱心な営業は電話を掛けてきますので、そこで最初の選択ができます。

まずは基本的な応対が出来る人かどうかを確認するようにしてください。あなたの大切な資産を預けるようなものなので、まともに話ができないような人を選んでしまうとストレスが溜まります。

ただ、ひとつの不動産一括査定サイトだけでは、そんなにたくさんの会社に対して依頼をすることができません。複数の一括査定サイトに登録すると良いでしょう。

一括査定サイトにも評判の良いものと悪いものがありますが、求めるものは自分と相性の良い営業ですので、査定サイトの評判よりも、数を多く当たった方が良いでしょう。

とはいえ、不動産会社の中には専門に特化している場合がありますので、売却を手掛けている会社が入っているサイトかどうかは確認する必要があります。

また、得意とするエリアが分かれていることがありますので、なるべく、あなたの物件に近い場所にある不動産会社の方が良いでしょう。

 

2. 不動産売却を依頼する営業を選ぶ時の注意点(電話)

それではここからは、営業を選ぶ際にポイントとなる点についてお話しします。

決めるポイントは、次の6つの点について確認すると良いでしょう。

・ビジネス抜きで人として好き
・尊敬できる
・売り上げを上げることに積極的
・柔軟性がある
・気遣いができる
・行動が早い
・知識が豊富

これら全部に当てはまる人を探すのは難しいかもしれませんが、なるべく多く当てはまる人を探すと良いでしょう。また、短時間での見極めは難しいとも思いますので、ある程度はインスピレーションに頼るしかないかもしれません。

少し具体的にお話しをします。不動産会社から問い合わせの電話が掛かってきたら、まずは電話の応対で最初の選択をしてください。先ほどお話ししたように、最低限の礼儀がない人はストレスの素になるだけです。最低限の礼儀とは、例えばきちんとした言葉使いができるかどうかです。

稀に平気でタメ口をきいてくる人がいますが、そのような人には信頼できない人が多いです。仮にあなたが信頼できるとしても、買主の方が不快に思うようでは、せっかくの売れる機会を失ってしまうことになるかもしれません。安くても数百万円、高い物件であれば、億単位の資産を動かすパートナーとなる人ですので、慎重に選ぶようにしてください。

電話でもうひとつ確認して頂きたいことがあります。それは、わかるように話しをしてくれるかです。ただでさえ、不動産の関係は専門用語があったり、法律用語があったりと難しいものです。それをわかりやすく伝えてくれるかが重要なポイントです。自分がわかっているからと進めてしまう営業は不親切ですし、何よりもお客様のことを大事にしていないです。

お客様であるあなたのことを大事にしてくれる営業を選びましょう。話している時に、主語ない、話があちこちと飛んで今、何について話しているのかわからない、という人も多いです。そのような営業と付き合うのもお勧めしません。時間が無駄に掛かることになるので、付き合うのはやめた方が良いです。

ここまでは電話で判断できることになります。一度でも会ってしまうと断りにくいと感じる方が多いので、そのような方はなるべく電話の段階で断ると良いでしょう。まずは、会いたいという営業が多いのですが、それは会うことで、あなたの情報を取集することが目的です。

家に入れば、こだわりのポイントとか、本棚を見る機会があれば、興味を持っていることや趣味も想像できます。査定のためと称してあなたの情報を得るためにすべての部屋をチェックしようとするのです。

不動産屋が訪問査定にこだわる理由についてはこちらで詳しくお話ししていますので参考にしてください。
『不動産の一括査定依頼時に不動産会社が訪問査定を望むわけ』
http://tochikatsu.site/real-estate-visit-assessment/

相手が会うことを望んでも、すぐに承諾しないで、まずは電話で話をするようにしてください。ほとんどの営業が自分の知りたいことだけを並べ立てて質問してきます。あなたに対する気遣いがまるでないような人は迷わず切り捨てましょう。

申し訳ないからと付き合ってあげても疲れるだけです。相手にとっても、結果につながらない不毛な時間となりますので、早々に打ち切った方が互いのためになります。

 

3. 不動産売却を依頼する営業を選ぶ時の注意点(面談)

会ってから確認する主なポイントは、売り上げを上げることに積極的か、柔軟性があるかどうかです。言うまでもなく、売り上げを上げることに積極的な営業マンは、あなたの物件にも積極的に取り組んでくれる可能性が高いです。

それまでの売り上げ額を聞いたり、今後の目標などを質問してみると良いでしょう。目標を持ってしっかりとやっている人を選ぶと良いです。不動産業界の営業には、独立をしたいと考えている人が多いので、そのような人は売り上げを上げることに非常に積極的で、行動が早いという特徴があります。

もうひとつ柔軟性があるかどうかも重要なファクターとなります。物件によっては中々買い手が付かないことがありますが、そのような時に柔軟に方針を変えることができるかどうかが重要になります。意固地にそれまでのやり方に固執されてしまうと、売る機会を逃してしまうことになるかもしれません。

柔軟性があるかどうかは、これまでに中々売れなかった時にどのように対処をしたかを質問してみると良いでしょう。素晴らしいアイデアや発想力を持っている方かもしれません。あるいは、あなたから色々提案してみると良いでしょう。

その提案を素人の考えと軽んじることなく、ちゃんと考えてくれる人なら、柔軟性がありますし、あなたのことを大事にしていることもわかります。このようなことでも、気遣いができる人がどうかの判断ができます。

行動の早さについてですが、これはその場では判断が難しいかもしれません。今時はパソコンを持ち歩いている営業も多いので、その場ですぐに調べてくれたり、登録をしてくれる営業は行動が早いと考えて良いでしょう。その場でなくても、帰社後、すぐに調べて連絡をくれる人は行動が早い人です。

翌日、翌々日くらいなら許容範囲だと思いますが、内容にもよりますが、3日以上経ってから返事をしてくる人は行動が遅い人と判断して構わないと思います。ただ、行動が早いことは良いことですが、早いことが一番重要なことではないので、その他のことも考えて判断するようにしてください。

最後になりますが、できるだけ知識が豊富な人を選ぶと良いと思います。ただ、知識の多さだけで判断するのは良くないと私は考えています。もちろん、知識はないよりもあった方が良いのですが、知識の多寡よりも行動力の方が大事だと思います。

わからないことは調べることができますが、行動できない人はまったく役に立たないからです。これらの点について確認しておくことで、失敗する可能性が少なくなると思います。

 

4. 不動産の売却を依頼する営業を選ぶポイントまとめ

不動産を売却する際に依頼する営業の選び方についてお話をしてきました。最後に知識の多さで営業を選ぶことについて補足をさせていただきます。本文の中で、知識の量よりも行動力で選ぶ方が良いとお伝えしましたが、それには次のような理由があります。

例えば、不動産に関連する法律は非常に多岐に亘ります。法律だけをみても、建築基準法、宅地建物取引業法、都市計画法、国土利用計画法、借地借家法、民法…とたくさんの関連する法律があります。

主だったものだけでも19個もの法律があります。その上、ローンなどの金融や税務の知識も必要になります。ですので、すべてを憶えることは不可能です。

生き字引のような人がいれば良いのですが、そのような方はおられないと思います。それよりも、専門的な事柄については、司法書士や金融機関に協力をしてもらうことで補いながら、一番重要なマネジメントをしっかりとやってくれる人を見つけることの方が重要だと思います。

あなたの良いパートナーが見つかることを願っています。